2009年11月24日

オイハタ弦が進化・Oihata EX弦 誕生

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オイハタウクレレさんから、新しいウクレレ弦、Oihata EX弦が発売されました。パッケージも写真が変わりました。

これまでのオイハタ弦の特徴である、甘くやや太めな(中低音域のボリューム感がある)音質の性格は残しつつ、高音域のメリハリも向上したと言う事なので、さっそく手持ちのオイハタウクレレに張ってみました。
 
最初に感じたのは、、、冬に入って気温が低いという事もあるのでしょうが、弦の落ち着きが早い(張った後の音階が落ち着きはじめて、試奏できるまでの時間)と言う事です。 ナイロン弦や気温が高めで弦の伸びが促進される環境では、太さや伸びが違う各弦が落ち着き初めて弾けるようになるまでに数時間はかかります。 でも今回交換した”Oihata EX弦”では、張った直後30分後くらいから(室温は18度くらい)実用になる感じがしました。 弦のテンション感はやや強くなった気がしますが、これはゲージを細くした性もあるかも知れません。
 
オイハタ弦は、おなじフロロカーボン製の弦・他社の製品と比べるとややゲージが太めです。その分テンション感が緩やかで、ビンテージウクレレやトップの強度が心配なウクレレなどにも利用できるメリットがあります。 でも、そのゲージの太さが作用して(?)やや高音域の切れが鈍い感じもしますね。 個人の音質への嗜好もありますが、ワースやオルカスのブラックフロロ弦などは、オイハタ弦に比べて細く、やや硬めであり、高音域の発音や残響が長めというメリットを感じます。
 
新しい、オイハタEX弦は、オイハタ弦のDNAである”中低音の甘い音感、キンキンしないフロロ弦として音量感”を引き続き継承しながら、高音域の切れの良さと残響感をアップした感じを受けました。 交換前の弦はオイハタ・レギュラー・ミディアム弦(3弦のみライト)がはってありました。 これをオイハタEX弦のライトゲージに張りかえてみましたが、ワンランクゲージが細くなったにもかかわらず、音量感はやヤップした感じ。 変わったなと感じるのは”高音域のメリハリ感”でした。 レギュラー弦よりも確かに高音が引き立ちますし、残響が綺麗に揃います。
 
ワースのブラウンミディアム弦が張ってある、高音域がメリハリのある艶っぽい音感が特徴のカニレアSOPロングネックと弾き比べてみました。。。以前はオイハタレギュラー弦の中音域が太い音質の差がよく分ったのに、今回の弦交換でその差が詰まった気がします。 高音域も音量がアップしたオイハタEX弦の特徴がよく確認できたような気がしました。

従来のオイハタ・レギュラー弦は、ややナイロン弦に近い雰囲気でありながら音量や残響のアップと音階の安定感を求める時やビンテージウクレレにお勧め。

新しいオイハタEX弦は、ワースやオルカス弦などではやや暴れてしまってキンキンしてしまうようなウクレレに張ると良いかもしれません。 

私の手持ちのウクレレでは、オイハタレギュラー弦+アストリアスビンテージマホの良く乾いたウクレレとの相性がすごく良いです。この場合は甘くやや太い感じの音質が小さなソプラノウクレレとは思えないような音量で表現されてきます。 (T'sのSD-100にはワースのクリア弦の方があっている気がしますが、、、) 

そして今回のオイハタEX弦は、コアウクレレの明るく、コロコロした音質とマッチして甘く艶っぽい方向へ変えてくれる様な気がします。

他社のフロロクリア弦で??な部分を持っている方がいたら、一度オイハタEX・フロロ弦も試してみると良いかも知れません。 キンキンバリバリしない甘さと、品の良い音の揃う音感を新鮮に感じるかも知れません。
 
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2009年10月20日

Oihata ukulele(17)ボディーサイズの妙

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カレニア・ソプラノロングネックモデルとの大きさ比べのリクエストがありましたので比べてみました。
 
カレニアは自宅に、オイハタウクレレは仕事場に置いてありますので、それぞれ長さが一緒のアストリアスウクレレを横に置いて尺度として比べてみました。(さらに12フレットまでの距離も尺度として)

その結果は、このとおり。

予想通り、オイハタウクレレの方がボディー下部のボリュームが豊かです。どちらも深胴で、T's-CS100と比べても5mm近く深いですね。 弦長はどちらも380mmでコンサートサイズです。

写真で比べると一目瞭然ですが、このオイハタウクレレはサウンドホールが標準的なモデルに比べてかなりネック寄りに設けられています。 この意図は....、制作者の尾伊端さんのコメントを流用するなら...「サウンドホールからブリッジまでの距離を稼ぐことにより、コンサートやテナーで箱を厚くしたような倍音効果をソプラノで擬似的に表現する目的でデザインしました」とのことです。このために17フレット仕上げです。(15フレット以上なんて使いませんし...)
 
実際にややまろやかな音質のオイハタ弦(フロロクリアー弦)との相性はすごく上品で、ソプラノですがキンキンした高音感は感じられず、でもマイルドな中にも澄んだ感じの中高音が生きていて、サスティーンの長さととも相まってウクレレらしからぬ艶っぽい音質になっています。
 
そして、その傾向は左側のカレニアウクレレにも通じるところがあるのです。 カレニアにはワースのBM(ブラウンミディアム・カーボン弦)が張ってありますが、この弦の性格がもともと艶っぽい音質を出してくれる事も手伝って、オイハタウクレレに近い感じの音感が出てきます。
 
両者に共通するのは、割と目の詰まった硬めなコア材、標準ソプラノより大きめなボディーと深胴、太めのネック、弦止めがしっかりしたタイプ(エンドピンやクラシックタイプで、結び目をスリットに引っかけるタイプよりもブリッジに弦が密着する?)、ギアペグ、、、です。
 
デザインが結構違う2つのウクレレですが、それぞれ意匠的にも独創的なものがあり、考えるだけでも面白いウクレレです。 それなのに、長めのサスティーン、中高音の際立つ艶っぽい音質、は似ています。
そんなこと??を考えながら弾くのも楽しいものですね。
 
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2009年10月19日

Oihata ukulele(16)薄めな塗装の効果

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オイハタウクレレのトップ面です。

ちょっと露出アンダーに撮影しました。 塗装面の仕上げの薄さが伝わるようにトップ面の仔細が伝わるようにしたためです。

塗装完了後、1週間で納入されて3週間が過ぎました。

納入直後より塗面がさらに締まって、トップコア材のトラ目にしたがって塗装面が凸凹してきました。

木工製作の際には、トップ面は平滑に下地処理してあるはずですから、これは塗装による塗料の乗りの差による凸凹であることが推察されます。 そして、この凸凹を平らにするためには、時間を置いてさらに塗装して研磨工程を重ねるか、あるいは下地処理をさらに繰り返し行うことで可能だと思われます。

でも、逆に、、、、そのような強固な塗面を作らない事が音の良さを拡大している事も考えられますね。 写真を見ても木材の表面を完全に塗料で固めていない...という感じがします。 この感じは、Laukeウクレレや、ハワイ産のウクレレにも多く見受けられる仕上げです。 塗料(=樹脂)で木材の表面を強固に覆い尽くしてしまう厚めな仕上げよりも、メリットがあるのかも知れませんね。

このオイハタウクレレは、納入後1週間、2週間、3週間と音の響きが確実に育っています。(湿度が低くなりつつある昨今...と言う事も手伝っているかと思いますが、このオイハタウクレレは頭書より湿度にあまり影響されにくい印象があります=つまり他のウクレレのように湿度によって響きが変わる尺度が少ない感じがしています)
 
それは、この塗面の変化と比例しているではないかと、、、と思うのです。
 
このあたりの塗装と音質の最大効果のさじ加減を知っていて、製作に反映されているとすれば、それはやはりルシアーの大きなスキルだと思いますね。 すごいと思いますよ。 メーカーなどの制作者にもそのあたりのノウハウやマニュアルなどをもっている所もあるかと思いますが、複数の制作者が一様におなじ尺度をもっているかは疑問ですから、このあたりはひとりで製作の全行程をしきれる個人ルシアーのメリットが大きいと言えると思います。
 
さて、そんなオイハタウクレレですが、今日は大きさ比べをしてみました。
 
091019-01.jpgT'sウクレレのコンサートモデルと並べてみました。カメラの手前にオイハタ君を置いたので多少誇張されていると思いますが、ボディーの大きさはほぼコンサートに近いサイズです。厚みもCS-100よりあります。 弦長もコンサートと同じ380mmです。 オリジナルのヘッドデザインの影響もあり、全長もほとんど同じくらいあります。 これですから、汎用のソプラノ用ハードケースには入らないのが分りますね。
 
また大きな違いはネックの形状と厚みです。
 
091019-02.jpgウクレレを再開したばかりの昨年は、シャローなT'sウクレレのネックが弾きやすく感じていましたが、その後カニレアのソプラノ・ロングネックをもって、ややファットなネックももちやすい事が分りました。 シャローなネックは時にコードによってネックを保持しにくい事があるのですが、やや太めなネックの場合はそれがありません。(もちろん自分の場合です) 薄いネックは指の動きは楽になるのですが、そのぶん左手も落ち着かない時があるんですね。

そして自分が感じているのは...ネックが厚めでしっかりした構造をしているウクレレは箱なりの音がネックにもしっかり伝わって、音が深くなる傾向があるという事です。ネックが薄いと割と明るめな軽快な音質なるような気がするのです。 カニレアのネックがややファットで音質が艶っぽくて残響が長めというのも共通しています。
 
このオイハタウクレレは、カニレア君よりもさらに気持ち太めにしました。 最初はちょっと太くし過ぎたかなと、、、と思ったのですが、だんだん慣れて気にならなくなって来ました。 ミニギターのネックに近い感覚があるのです。 このあたりは、色々な太さのネックを体験してみないと分らない経験ですね。 まだまだウクレレを再開して2年ですから、こういった経験を重ねないといけませんね。 それほどウクレレという楽器の奥深さがあると言う事ですね。

このウクレレも、尾伊端さんのページの一角に紹介されています。尾伊端さん、ありがとう!
 
 
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2009年10月10日

Oihata ukulele(15)音の品質

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オイハタウクレレが到着して2週間が経ちました。

音質がどんどん成長してきています。

091010-02.jpg今回このウクレレをカスタムオーダーするきっかけになったのは、カニレアK-1ソプラノ・ロングネック(左の写真)でした。 これまでに20台以上の市販ウクレレを手にしてみて、このロングネックのソプラノの弾きやすさに惹かれていたからです。
 
弦長が380mm、つまりコンサートサイズと同じネックでボディーはソプラノ(やや大型)の使いやすさ、弾きやすさが気に入っていたからです。 案の定、このオイハタウクレレも大変に弾きやすくて気に入りました。
 
尾伊端さんの作品が某ショップで売られていたのを見つけて、たまたまそれの弦長が370mmだったと記憶しています。 そのモデルのデザインが気に入り、尾伊端さんに相談をしたら380mmでもいけるというのでお願いしました。
 
狙い通りに、サスティーンの長めな、中高音に艶の感じられる音質がでています。 カニレアも同じ雰囲気の音質をもっていますので、やはりこのスタイルのウクレレでは、似た傾向になるのかも知れません。 自分はこの範疇の音質はとても好きです。

ヘッドもボディーサイズも特殊な事もあり、ソプラノのハードケースには入るものが見つけられずに、コンサート用のセミハードケースに入れられてきました。ボディーがケース内で遊ばないように黒いフェイスタオルを詰めて工夫しました。
 
まだ、完成してからひと月もたたない若い楽器ですが、しっとりとした、深みの感じられる音が出てきます。今後三月、半年、一年後の音の育ち方がとても楽しみになってきました。。。
 
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2009年09月26日

Oihata ukulele(14)到着

090926-01.jpg函館から秋の風に乗って、オイハタウクレレが到着しました。

6月の仕様打ち合わせから約4ヶ月、世界にただひとつのウクレレを手にする事が出来ました。

早速試奏してみました。

塗装後まだ10日ほどでしょうから、塗料の匂いもまだ残っていますね。 そのためにまだ100%の鳴りではないと思いますが、頭書の狙い通りサスティーンの長めで艶っぽい響きをもっています。 自分のこれまでの経験から、フロロカーボン弦が落ち着いて本来の音質を発揮するのは1週間〜2週間後くらいからと認識しているので、これからさらに音質は良くなると思います。
 
ボディーは気持ち大きめなボディーに380mmのロングネック仕様です。 手持ちのカレニアK-1ソプラノ(ロングネック)とほぼ同じような大きさとバランスに感じました。
 
ロングネック仕様なので、やはりややヘッドよりのウェイトバランスですが、ボディー下部がややボリュームのあるシェイプなので、上手く相殺してくれています。 正確な重さを比べていませんがカニレアとは大きさと言い、重さと言い、かなり似たようなウクレレになりました。
 
ソプラノのロングネックはコンパクトなボディーでありながら、弦長はコンサートとほぼ同じなので、ソロ向きと言えます。 でも、このオイハタウクレレはボディ下部の幅があり、音量もレギュラーサイズのソプラノよりメリットがあるようでストロークでも音量が出ています。 弾き込む事でさらに音量は豊富になって行きそうな、そんな予感のあるウクレレです。
 
090926-02.jpg090926-03.jpgレギュラーサイズのアストリアスと並べてみると、ボディー下部の大きさやロングネックの特徴がよく分ります。
ボディーの厚みは、カニレアより少し薄目ですが、アストリアスより5mmほど胴が深い構造になっています。

サウンドホールをみて、しっかりとした厚みのあるトップ材の割に良く鳴っているのは、製作リポートでも紹介のあったスキャロップド・ブレイシングの影響が大きいのかも知れませんね。トップ面のゆがみも感じられず、ボディーの強度には十分な信頼感を感じる事が出来ました。
 
尾伊端さんからお勧めのあった”駒ヶ岳ヘッド”も個性的でなかなかGood!でした。 ペグはグローバーのゴールド・ギアペグを採用しました。
 
090926-04.jpg090926-05.jpgまだ手に取ったばかりですが、製作過程のリポートでも分らなかった部分のネックの仕上がりについては大変感動しました。
 
ヘッドネック(首部分)の左右非対称は大変弾きやすく、またネックの断面もかまぼこ形の頂点部分がやや平らな形状で左親指の居心地が極めて良いですね。
 しかも、ネックは接ぎ木無しの1本材で、きれいな杢が出ています。
 
この親指の居心地の良さは、他にも記憶があり、、、、思い出してみると、、、、ギターの師匠が所有しているオベーションのテナーサイズウクレレ90年代後半のネックと通じる形でした。(ただし現在のオベーション・テナーウクレレは、アプローズモデルのソプラノウクレレと同じようにV型シェイプでやや太い形状でXです)
 
と、まぁ、、、ファーストインプレはこんな処です。 仕上がりをじっくりとリポートしていただいていたので、今日初めてであったような気がしません(笑) なので、ドキドキ感はそれほどでもありませんが、これから弾くにしたがって恋心が大きくなりそうなウクレレです。 何より、デザインがきれいなウクレレが手に出来て大変うれしいです!!
 オイハタウクレレさん、お世話になりました。ありがとうございました。
 
今後、時々、このウクレレについては書いて行こうと思います。
 
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2009年09月23日

Oihata Ukulele(13)ついに完成へ

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オイハタウクレレさんにて製作されているマイウクレレが、ついに完成へ!

シルバーウィーク最終日の今日、尾伊端さんからうれしい報告が入りました。

ついにマイウクレレが完成のようです。製作の完成後の各部調整を済ませて、いよいよこちらへやってきます。
うれしいですね。。。。ワクワクです。

まだ、塗装後の日が浅く、ニトロセルロースラッカーの熟成が途上とのことですから、こちらに来たら少しづつ弾き慣らし、育ててゆきたいと思っています。

さすがに、トップコートの後に磨きが入ると、見映えが違いますね。 このブログでも塗装の工程を紹介してきましたが、やはりコアの杢の美しさが違います。 こちらに到着したら、開封後の楽器の匂い(塗装や材の...)が楽しみです。 ギブソンの様にニトロセルロースの”甘い香り”がするのでしょうか?...笑
 
今日は、ここまで。 到着後にまた詳しくご紹介する事にします!
 
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2009年09月17日

Oihata ukulele(12)トップコート終了

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オイハタウクレレさんで制作中のマイウクレレは、トップコート塗装の終了となったようです。
 
これで塗面の硬化を待って、磨き作業へ移るそうです。現状では吹きつけ終了後の鮫肌、みかん肌のようになっているそうですが、写真で見る限りつや消し仕上げのように見えます。

やっぱりプロが使うコンプレッサー、エアブラシは違うようですね。

市販のスプレー塗料では、吹きつけの広がりが狭くて塗料が垂れたり均一に塗りにくいこともありますが、安価なエアーブラシ(エアスプレーガン)では、吹きつけ力が弱かったり、ゴミや水分が塗料に混じったりして塗面の品質が落ちるそうです。
 
確かにギターやウクレレの工房の塗装風景を見ていると強力なスプレーガンを見ますものね。それにしてもギターはさらに大型ですから塗装場所も大変ですよね。 環境問題もあって余分な塗料飛沫は強制的に集塵したりとか必要でしょうから、素人では塗装部分がいちばん手に負えないところです。
 
090917-02.jpg前のステップの下地処理の時よりも杢目が浮き出てきましたね。これで、磨きが進んでグロス仕上げになるとさらに見映えが上がるのでしょうか。
その後ボディーにパーツが取り付けられ完成へと進みます。
もう間もなくのようです。 ワクワクですね。
 
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2009年09月13日

Oihata ukulele(11)工房探訪

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オイハタウクレレさんで制作中のマイウクレレは、現在塗装の下地作業中で大きな進展はないそうです。
なので、今回は工房を紹介していただきました。

写真は、ルシアーの三種の神器(バンドソー、ドラムサンダー、ベルト・ディスクサンダー)だそうです。
 
このサンダーマシンの類は欲しいですね(笑) 木工作業の何が大変かって言ったら、そいりゃもうサンダー掛けですよ!(キッパリ) それが短時間で均一に出来るのは、まさによだれがでるほど...(爆)
 
ま、素人がたまにしか使用しないのに手に入れられるほどのものじゃ無いですからね、、、素人はその分手間暇かけないさいって事なんでしょうね(泣)
 
090913-02.jpgこちらは、木材のストックラックだそうです。 上質の材をいかに確保するか、これもルシアーの存在感の証明ですからね。。。 ただ、個人ルシアーの場合は、大手メーカーに比べて仕入れに関しては(大量仕入れと科できないでしょうから...)不利でしょう。 そのあたりは、仕入れのルートや、色々な丸秘事項もあるのだと思いますね(笑)
 
しかし、尾伊端さんの作業場はきれいですね。 もしかして写真撮影のためにきれいに掃除しました?(笑)
冗談はさておき、木工作業の現場では、木くずやゴミがたくさん出ますよね、それを如何にきれいに処理して作業場をクリーンに保つかが大切ですよね。
 
だって、ハワイ製のウクレレとかでは良くあるじゃないですか?
ボディーの中にたくさんの削りカスやホコリが入っていたり、接着材のはみ出し部分に木くずがくっついていたり、、、、きれいな木工作業を行うためにも製作現場のクリーンさは大切な事ですね。
 
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2009年09月09日

Oihata ukulele(10)塗装の下地処理

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オイハタウクレレさんで製作進行中のマイウクレレは、塗装段階に入りました。

塗装は本当に手間のかかるステップです。 自分も一昨年にHASCOのエレキキットを制作した際に塗装段階がいちばん手間がかかったのを今も記憶しています。
 
カニレアウクレレのUV塗装もそうですが、ギブソンやマーチンなどの塗装工程もかなり企業秘密の部分があるそうで、やはりウクレレビルダーの皆さんも塗装にはそれぞれの”秘密のさじ加減”をお持ちのようですね。

オイハタさんも言っていました、、、、塗装前の下地処理が重要で、この処理があいまいだと塗面が厚くなったり、導管が埋めきらなかったり、塗装仕上げの品質に大きな影響が出る、、、そうです。

たしかに、そのとおり。 自分のエレキ塗装の時も下地のウッドシーラースプレー1本では上手く導管が埋まらずに、2本目も使って何度か下地の調整を繰り返しましたがそれでも完全では無かったのです。 エレキの木材はアルダーでコアやマホガニーよりも銅管が詰まった塗装しやすい材だったはずですが、それでも導管を完全に処理する事は大変でした。
 
尾伊端さんのコメントから感じた事は、ギター製作も行うウクレレ制作者の方は塗装仕上げが上手いようですね。なるほど、、、、ギタービルダーの多くが製作する日本のウクレレは確かに塗装品質が大変よろしいです。 ハワイのウクレレは大抵の場合表面を水分や油脂から木材を守るという最低限の目的のための塗装という感じで、導管や木肌の質感はそのまま、というパターンですね。
 
いずれしても、下地処理の1回のシーリングで、すでにこれだけ色目が変わってきました。やっぱり普通のウッドシーラーでは無いのですね、プロの塗装作業は底辺勉強になります。 今後の仕上がりが楽しみですね。
 
090909-01.jpgさて、自宅のウクレレラックコーナーには、いつも4本のウクレレがいつでも演奏可能なようにぶら下がっています。(さすがに仕事場のウクレレ達はぶら下げられませんが...爆)  自宅もこれ以上ぶら下げると家族からのひんしゅくが増大しそうなのでやめていますが(笑)...ここだけウクレレショップ気分で愉快です。

来月には、ここにOihata ukuleleが加わるのでしょうね。楽しみです。
 
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2009年09月07日

Oihata ukulele(9)塗装前の準備

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オイハタウクレレさんにオーダー中のマイウクレレが塗装前までやってきました。

ほぼ全身のプロポーションが分る記念すべきステップです。

予想どうり、かなりデザイン的なシルエットになりました。

今回のカスタムでは自分のデザインや音質の方向で希望を伝えた上で、あとは尾伊端さんのコーディネイトにおまかせしたわけですが、、、、それに対して尾伊端さんの回答は....

ソプラノの小さい箱の中で倍音効果を充実させるもくろみでデザイニングしました。
ソプラノの場合、構造上、箱を厚くして倍音(音の深み)を狙うのは
むずかしいため、サウンドホールからブリッジまでの距離を稼ぐことにより、コンサートやテナーで箱を厚くしたような倍音効果をソプラノで擬似的に表現する目的でこのようなデザインを採用しています。

とのことでした。

090907-02.jpg10回を超えるメールのやりとりに、その都度真摯にお付き合いいただき、ここまでの形になってきた事に感慨深い物があります。

今後の塗装で、大きく木材の表情が変わると思います。
楽しみがだんだん近づいてきます。
 

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2009年09月05日

Oihata ukulele(8)ネックヘッドの完成

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オイハタウクレレさんでの作業がネックの完成まで進みました。
 
5mm厚のエボニーがネック内の芯材カーボンロッドの上に接着されています。
さらに1弦、2弦側のローフレットでの演奏性を高めるためにナット部分のネックは非対称です。さらにヘッドのデザインは尾伊端さんより提案していただいたOihata ukuleleオリジナルの”駒ヶ岳ヘッド”を採用しました。

日本人は、かなり保守的な国民性がありますし、店舗での取り扱いではより汎用性を求められるとのことで、ネックやヘッドは左右対称デザインが圧倒的な人気なのだそうです。
 
ま、確かに左右対称(シンメトリー)には安定した美観、良さがあります。ただし、ダイナミックさや、動き、躍動感などは得てして非対称形の方が表現しやすい事が多いですね。
 
今回、サウンドーホールもスマイルマウス・サウンドホール(勝手に僕が命名しました...笑)を取り入れた事だし、尾伊端さんと打ち合わせを重ねる段階で、ネックも演奏性の向上のための非対称形を採用しました。
そして、ネック部分の非対称にコーディネイトするにはヘッドトップのデザインも非対称を取り入れました。
 
なんと、このヘッドは、北海道道南の”駒ヶ岳”のシルエットなのですね。

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このデザイン、良いです!函館のルシアーさんのコンセプトシンボルの表現としても良いですし、非対称のネックがアンバランスになるところを上手く、動きのあるヘッドが吸収してくれて、動きのあるヘッドデザインになりました。
今回は、僕の方でもすこしこのヘッドのバランスを調整した参考デザインを尾伊端さんへフィードバックして、尾伊端さんはそれを気持ちよく受入れてくれました。
 
実はこの段階へは、ちょっとつまづきがありました。

090905-04.jpg一度ヘッドの突き板も完了し、ネックの整形まで作業が進んだところで、ネック裏側の材に、将来亀裂に発展する可能性を含んだ導管の太さの違う目が出てきたそうで、作り直しとあいなりました。

木材は仕上げの部分まで削ってみないと分らない部分もありますから、形ある材料を無駄にしてまでも、品質を高めようとする、こういった細かな配慮もやはり、個人ルシアーさんへの評価につながるべきだと思い、ここに書いておきます。

こんなことでも、今回のカスタムオーダーの意義(価値観)がアップしました。 これで、本当の意味で世界にただひとつのマイウクレレになって行きます。
 
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2009年09月02日

Oihata ukulele(7) ネックの完成へ

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オイハタウクレレ、オーダー制作はフィンガーボードのフレット打ちドットマークの挿入が終わりネックの完成へ進んできました。
 
この写真の指板を固定しているバンド、、、、目からウロコですね。
 
自転車のヘッドランプなどを固定するのに使われるような(あちらはウォームギアで締め付ける)ねじ山のある樹脂バンドですね。 断面が半円状になっていて、2本合わせる事でネジのようにループが小さくなって行く原理ですね。
 
これ、すばらしいです!(笑)
 
プロの現場を見せてもらう事は、ホントに参考になる事が多いですね。。。。
勉強になります。
 
090902-03.jpg指板はエボニー、厚みは約4.2mmほどある仕様のはずだったと思いますが、イイカンジですね。 ハワイ産のウクレレなどに多いローズ系の指板も色の違いや杢目などが味になる事がありますが、やはり楽器らしいのはエボニーかな....。
 
緻密で比重のある、引き締まった材がクリアーでしまった音色を創りますからね。 それに耐久性が高い素材ですし、、、、。
 
そろそろ、木工工作は終了に近づいてきたそうです。
 
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2009年08月28日

Oihata ukulele(6) ネックとヘッド製作

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製作現場の写真は、初めて見ると「これは何をしてるとこ?」みたいな場合が多いですね。
 
ウクレレ趣味を持っていて、しかも製作やリペアに興味があれば、それなりのWEBを回って、それなりの知識を得てますから分りますけど、ウクレレ知らない人は、???かもですね(笑)
 
さて、オイハタウクレレさんで、ネックとヘッドの製作が進んでいるようです。
 
尾伊端さんのウクレレのネックの特徴は、ネックにカーボンの角材(ロッド)を仕込む事でネックのそりを防ぐというすぐれもの。 そのための溝切りが見えてます。(詳しくはこちらのオイハタウクレレのページで)
 
写真はロゴインレイが白蝶貝(?)で入れられたコアの突き板をヘッドに接着している風景のようです。
 
今回、ヘッドのデザインは市販品のオイハタウクレレとはちょっと違うアレンジになります。 その経緯は完成後のお披露目でお話ししたいと思います。
(おい、おい、もったいを付けるなよ!...あ、は、は、、、それくらい、いいでしょ?!)
 
こうやって製作工程を見せていただいていると、ウクレレキットの製作にも必ず役に立ちそうです。この秋からのウクレレキット再開のためになります、はい。
 
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2009年08月26日

Oihata ukulele(5) ボディ完成と指板

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オイハタウクレレさんでの制作が指板の溝切りまで進みました。
 
尾伊端さんのウクレレは指板はエボニーを採用する場合が多く、今回のウクレレもそうなのですが、エボニーの固く締まった材の特性は音質には貢献していますが、制作時にはとてもやっかいな(苦労が伴う)ようですね。
 
オイハタウクレレさんでは、通常のスケールの場合は正確な機械堀り(外注)を採用するとの事ですが、今回はカスタムスケールでお願いしたので、一つ一つ手彫りで対応をしていただいたようです。
 
写真のような治具を使い、フレットソーで一本一本慎重に正確に彫るそうで、良質なエボニーの固さと相まって全てのフレットを切り終えると約3時間ほど、肩がパンパンになってしまうそうです。(お疲れ様です!)

メーカー品のフレットなどでは、丸ノコをフレット数だけ連ねてセッティングして、一気に溝切りするらしいですが、この場合刃の取り付けが1/10ミリ単位でずれてしまうような事もあるらしいです。 確かにねぇ...一度でやれると言う事は反面、精度を保つのが大変、、、ということにもつながりますね。
 
職人さんがきっちり、精度を出しながら作業する世界の方が、機械を上回る事はよくある事ですからね...
磨き職人さんが、複雑な曲面のミクロン単位での凸凹を平らにするような事が機械では難しいとか聞きますね。 そんなところにも通じるのかな、、、、。
 
さて、製作の写真を拝見してきて、ボディーの大きさが気になり、尾伊端さんに確認しました。
 
マーチンタイプより大きいと聞いていたのですが、ハワイ産及びメイランド産よりさらに横幅が少し大きめとの事でした。 サイズは、縦250mm 横184mm 最深部で65mm(今回ロングネック仕様なのでやや厚め)との事でした。
 
この大きさは...、今月手に入れたChaiウクレレ(コンサートサイズ)よりわずかに小さいくらいですね。 やはりソプラノサイズとしては大きめなボディーです。 今回お願いしたウクレレを入れるケースを探すのが難しいと尾伊端さんが言われてましたが、、、なるほどね。 コンサートに近い大きさのソプラノになりそうですね。
 
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そのボディーも、バインディングまで完了。 塗装前後でどれだけ杢目の雰囲気(印象)がかわるのか、ここに画像を置いておきます。あとで比較できますものね...。
 
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2009年08月24日

Oihata ukulele(4) ボディーの完成へ

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休日にかかわらず昨日も、函館のオイハタウクレレさんから、経過リポートを頂きましたので紹介します。

写真のころののような木製圧着具(クランプ)に注目です。

これは、良い!!金属製のクランプでは締めすぎや、圧着点が狭くて使いにくいですが、これなら木座のほぼ半周部分を使用して均一な接着が出来そうですね。ウクレレのあたり部分には硬質コルクが張ってありますね。

合計23本ですね...自分もDIYで作ろうかな?(笑)
 
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ボディのバインディングの溝掘りまで完了したとのご報告を頂きました。
そして、このボディーバインディングのツールの紹介を頂きましたので紹介したいと思います。

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バックのバインディング溝は、Rがかかっているのに「どうして同じ幅で、かつ、直角に切れるの?」と疑問かと思いますが、 写真のようなジグを使います。

以前は同じようジグを自分で作って使っていましたが、現在は、ギター系工具屋としてはプロ・アマ問わず、世界シェアほぼ100%のStewart-MacDonaldから販売されているものを使用しています。

アマ時代はここのWebを見ているだけで楽しくなってしまい、余計なものをずいぶん購入してしまいました(笑)。 ここには、便利な工具がたくさん売っていますので自分もけっこう使っていますが、ノコ、ノミなどの刃物はめちゃくちゃ切れず使いものになりません(笑)。

LMI(ギター系木材屋)でもいろいろな工具は売っていますが、Stewart-MacDonaldの方が工具の精度はいいです。 DHLよる配送のため、なんと注文して3日で家にに届きますし、送料も安いので、とても便利な工具屋さんです。

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なるほどね! やっぱりギター関係の工作具はマック(ハンバーグじゃないですよ...爆)ですか?! 僕もDIYは好きなので、ギター製作系のWEBへ行くとあれこれ欲しくなってしまいます。
 
現在も自分で調整するためのツールは少しずつ増えてますけど、、、、(笑) それで分ったのですが、やっぱりきっちりと精度を出してウクレレの自作をするには、それなりの投資(工具類)が必要だなと...、それに工作室(場所)のね....。
 
なので、現在製作途中のウクレレキットは、うくれれ構造の勉強のために完成させようとは思いますが、完全自作は、まだ考えてません(爆)
 
090824-05.jpg本日は、ウクレレのオーダーをお願いしている、北海道のウクレレビルダー・尾伊端さんのWEBを紹介しておきましょうね。 百万ドルの夜景(笑)や新撰組の戦で著名なの函館市のウクレレ工房です。
僕が知ったいきさつは、トップ面が薄い(変形しやすい)ウクレレに優しいフロロカーボン弦を探していた時に、オイハタ弦を見つけたのがきっかけです。 昨年末頃でしょうかね。
 
それから、たびたびオイハタ弦を購入しながら、尾伊端さんの誠実な対応にひかれ、作品の美しさにも注目していました。 今回はこちらのブログの友人がお店販売のオイハタウクレレを購入されたのに刺激されて、僕も尾伊端さんへお願いする事になりました。
 
今後とも、よろしくお願いします!
 
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2009年08月22日

Oihata ukulele(3) ボディーの組み立てへ

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ご覧のように、ボディーサイドとフロント(トップ面)が接着中です。
 
まるでハリセンボン、はたまた千手観音のような有様ですね(笑)
 
ウクレレの製作工程では、まだこれから、、、のように思えますが、前半戦の大きな山場でしょうね。このボディーの工作の設計と精度が、この楽器の鳴りを左右すると思います。
 
しかし、さすがにプロの現場では、使っている工具が違いますね〜 やはり良いものを作ろうとした時に、それを作るための道具がまず良い物でないといけない...と言うのが分りますね。 僕の亡くなったおじさんは大工をしていましたが、その道具(特に刃物)はいつでもピカピカに研ぎすまされていて、その切れ味はすごかったなぁ....(しみじみ)
 
さて、今回もルシアーの尾伊端さんから興味深い解説を頂いたので、転載させていただきます。
 (今回の分は、文意が変わるといけないので、そのまま引用させていただきます)
 
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バックのブレースが完了し、トップを閉じている状況となっております。
お写真を貼付いたしました。

090822-02.jpg少々説明させていただきます。
バックのブレースはフロント(シトカ)とは異なり、エンゲルマンを採用しています。 ほんのささいなこだわりなのですが、ウクレレはギターとは異なり、箱全体で鳴らす必要がありますので、バックは音を跳ね返すだけではなく、大きく振動させながらトーンをコントロールする必要があります。

エンゲルマンやアデュロンは、明るいトーンでウクレレのバック面のブレースにはもってこいの素材と考えております。 フロントにこれらを使用した場合、強度面から各ブレースをシトカより大きくしなければならいので振動が逆に弱くなってしまうため、このような構成としております。

フロントの圧着は、型にはめながら(少しサイドにテンションがかかっている状態で)行っております。
(クラシック系の楽器は、タイトな音を求めテンションをかけて圧着することが多いですがウクレレの場合はテンションをかけすぎるとボディーが歪んでしまいます。)

接着剤は、フロントにはタイトボンド、バックは膠を使用しております。

バックに膠を使用するのは、リペアの際に外すことを目的としているものではありません。(バインディングを施すと何を使ってもすぐには外せなくなります) バックには、Rをかけますので、ラインイニングが密着しずらくなりますが・・

木材の接着では、ピッタリ密着しての接着力はタイトボンドにかないませんが、密着しづらい部分は、タイトボンドでは接着力が極端に落ちます。 しかも肉持ちしないのですき間になり、音にも大きく影響してしまいます。
バックの接着に膠を使用するのは、肉持ちが欲しいからなのです。

接着剤は、6種類のものを場所により使い分けておりますが、肉持ちが必要か否か、作業時間が必要か否か、きれいに落とすことが出来るか否か、により使い分けが必要になります。

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ふ〜む、なるほどねぇ。。。。 勉強になるなぁ
 
僕も、ウクレレキットのバックは僅かにラウンド仕様に計画しているんですが、、、そうかぁ、そうですよね、ラウンドバックの場合は、接着時に僅かでもライニング材とのすき間がボディ内側へ出来るんだ。そうですね。 そのすき間が音に影響してくるのか、、、、なるほどね。
 
キット製作は休止中だけど、ウクレレビルダーである尾伊端さんの仕事を拝見させてもらっているのはとても都合の良い勉強期間ですよ。

以前に買ったギタービルドの教本は読み流したけど、英文でよく分らんし(笑) 図解は参考になりますけどね。 やはりビルダーの方からの生きたコメントは参考になりますよ。
 
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2009年08月20日

Oihata ukulele(2) オリジナルシステムブレイシング

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Oihataウクレレ工房で制作中のマイウクレレ、トップブレイシングを完了
 
この写真とともに頂いた、尾伊端さんのコメントから、尾伊端さんのウクレレルシア(4弦楽器製作者)としてのポリシーが感じられます。
 
このブレイシングは、”oihata ukulele オリジナルシステム ブレイシング”と言うそうです。以下に尾伊端さんのコメントを自分なりにまとめてみますと....

・・・・・・

ハワイブランドや国内のメーカーさんともに、ソプラノの場合、ブリッジ周りの補強にブリッジプレートオンリーとしているものが多いのですが、oihata ukueleは、ブリッジプレートを入れていないとのこと。

プレートを入れないのは、ブリッジ付近の補強には、プレートが一番手っ取り早いが、そこの部分だけ合板状態になるので、どうしても音が曇り(濁る)、箱の小さなウクレレの場合、ギターと違い、音の透明感が失われるのを防ぎたいからとの事。
 
Oihataウクレレのブリッジ周りは、幅4.0mm、高6.0mmの繊細なブレーシングをしっかり施し、クリアな音を保ちつつ、とても動きやすい5Aカーリーの歪を封じ込めているのだそうです。 また、、、ブリッジプレートを入れることにより、サスティーンが伸びると主張されるメーカーさんもあるそうですが、尾伊端さんの経験ではそれは感じないと....。
 
また、プレートだけですと中途半端な補強となってしまい(何も入れないより断然いい)、最近多い板厚の薄いウクレレ(1.5mm〜1.6mm)と組み合わさった場合には、楽器としての強度は無く、長く大切に使用する楽器としては、それを製造するルシアーとしては受入れられないと考えているようです。

ちなみに、カ●カでは4、5年前まではとてもしっかりした板厚があったそうですが、鳴りがよいと言われる新興勢力のG●ト、コ●ロハ)に対向するため、最近ではトップ厚がかなり薄くなってきているそうです。

ちょっとブレイシングが大げさではと思われますが、、、ソプラノといえども、しっかりした材の厚さ及び強度を保ちつつ、しっかり鳴らす、という相反するテーマを克服することが、ルシアの腕なのですと尾伊端さんは語ってくれました。

・・・・・・・

確かに!感じるな〜。。。。
 
今まで極度にトップの薄いウクレレに何度か出会いましたが、確かに鳴ります。強度を犠牲にしてトップを薄くすれば確かになるのでしょうね。でも非常にリスキーで、日本のような四季の変化の激しい風土では、トップの変形は避けられない。 
 
新品の状態から激鳴りという場合、ブリッジ裏のブレイシングをのぞいてみた方が良いかもしれませんね。 自分もデンタルミラーで裏側を観察するのが癖になってます(爆)
 
ルシアーの方からそのコンセプトを聞くのは大変参考になりますね。
 
僕も何となく、感じてきていたのは、ソプラノだからと言って、単に軽くて最初から激鳴りってのは、???何じゃないかと、、、、。 なので僕が好きなのは、ブリッジ裏にサウンドホールに向かってブレイシングがしっかり入っているもの(少し昔のアストリアス、T's、Chai など)

ギターでもそうですが、完成から2年、3年とエイジングや弾かれる事で材密度(分子組成)が変わって行き、緻密な響きに育ってゆく、、、と言われてます。 

ウクレレでも、長く愛用して行くためには、ある程度しっかりした筐体は必要じゃないかなと...考え始めていました。 たぶん、マーチンウクレレとかは、そんなコンセプトをもっているメーカーかも知れないですね。

今回の尾伊端さんのコメントを期に、手持ちのウクレレのトップを計ってみましたよ(笑)
 
僕のコアロハコンサートは、1.9mmあります。2003年製ですから、現代の物よりは厚いのではないかと思いますが、それでも大変良く鳴ります。 大体1.8〜1.9mm(仕上がり測定ですから、材の厚みはそれよりも若干薄いかな...)ほどのトップ厚が良いのかも知れませんね。 

かなり鳴りの良いLaukeウクレレ(ソプラノ)は、ブリッジ直下はブレードだけです。でトップ厚を計ったら2.2mmありました。 だから割としっかりしています。(Laukeもコンサート以上のサイズは縦方向のブレイシングがあるかも知れません/未確認です)
 
次回の制作リポートも楽しみにしています。
 
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2009年08月18日

Oihata ukulele(1) 製作がスタート

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6月から打ち合わせを進めてきた、オイハタウクレレさんの工房で、いよいよマイウクレレの製作が始まったとメールいただきました。

発注時に、完成までの楽しみを広げる意味でも、無理をお願いして、製作途中の画像を都度ごとにお見せくださいとお伝えしておいた。
 
その第一陣がこれ。
 
すでにトップ、バックのブックマッチを終えて、ボディーサイドの製作が始まっている。 なんか、もうワクワクしてきました。 ウクレレキットの製作もままならないのですが、プロの製作現場の画像を拝見する事で、自分のキット製作にも何か役に立つ発見があるかも知れない....。
 
トップはやや比重が軽い5Aカーリー、バック・サイドは比重の重い3Aカーリーを選んでいただきました。
今回のオーダーでお願いした私のイメージをくみ取っていただき、尾伊端さんが設計してくれたコンセプトは、『コア特有のパリッとしたサスティーンのなかに深さと甘さを表現できるウクレレ』 だそうです。

090818-03.jpg 090818-04.jpg
<トップの5Aカーリー>         <バックは比重の重い3A>

材の比重や表情を見ても、トップとボディーの色の差も出てきそうで、最終的な塗装の仕上がりが今から楽しみです。すでにサイドは、他のウクレレ塗装の合間に板曲げ、ブロック、ライニングの取付が完了しているとの事です。

こんな風に製作過程を見せていただくと、まるで自分で製作しているような錯覚になります。 待っている間にも完成するウクレレへの思い入れもふくらんで、楽しい時間が増えるというものです。
 
忙しい尾伊端さんには、無理をお願いしましたが、ぜひ今後も製作過程を見せていただけるようにお願いします! 

また工房の風景や工房の回りの函館の町のたたずまいなども見せていただくとうれしいですし、、、このブログに訪れてくださる人が尾伊端さんのウクレレ作りのスタンスなどを感じてくれると、ブログを書いている私もうれしくなります。
 
尾伊端さんは、函館にお住まいの個人のウクレレルシアーで、最近あちこちのウクレレ販売店でも目にするようになりましたね。 でも、個人の製作家ですから、人気が出ても数をたくさんこなす事は出来ないですよね。 でも、そこですよ、そこ!!
 
人気が出て、作れば売れるようになること自体すごい事ですが、欲に●がくらむと...スタッフを抱えて製作数を増やして行く工房もありますよ。 さらに外部スタッフや協力工房とかに製作を外注したりしたら、、、、まずそのルシアーの方のスキルやものづくり質をを全てのウクレレに反映させる事は無理ですよ。
 
現在、尾伊端さんはお一人で、自分の目が届く範囲で、きっちり誠実な製作をされていると思うんですね。 昨年秋から、ウクレレ弦の購入から、誠実で真摯な交流をさせてもらって、機会があればオーダーしたいな...と思っていた事が現実になりました。 忙しい中を何度もメールで打ち合わせをしつつ、そのつど的確な答えが返ってくるので、今回のオーダーの完成が大変楽しみです。
 

posted by lelelenole at 14:19| Comment(2) | TrackBack(0) | 紹介・Oihataウクレレ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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